活動日誌

2022年6月29日

中央図書館工事に伴う臨時窓口(さくら会館)の夜間開設を求める陳情に賛成討論を行いました

福生市中央図書館工事閉館中の臨時貸出窓口(さくら会館)での夜間開設を求める陳情が市民から提出され、私は賛成の立場から討論を行いました。
反対の討論はありませんでしたが、賛成少数(共産党2人、生活者ネット1人、立憲民主党1人)で不採択となりました。

日程7 陳情第4-8号 中央図書館臨時窓口に関する陳情書

陳情第4-8号 中央図書館臨時窓口に関する陳情書に、日本共産党会派を代表して賛成の立場からの討論を行います。

本陳情は、中央図書館の工事閉館中に、代替事業として近くのさくら会館に開設されている臨時窓口について、夜間も開設してほしい、今まで週4日間開設していた夜間窓口をせめて週2日開設してほしいと、つつましく要望しているものです。
総務文教委員会では起立採決で不採択とされましたが、その不採択の理由は今、委員長報告にもありましたが、とても納得できるものではありません。

① 一時的な不便であり、期間が限定されている。
    1年10か月も本を借りられなくなる人にとっては、読書の習慣さえ奪われかねない長い期間です。
② 武蔵野台図書館が週2回夜間開設しているので、利用できるはず。
    夜間利用している方にとっては、遠く離れた分館の利用は簡単ではありません。委員会審査で明らかに
   なったのは、武蔵野台図書館の夜間利用者はそれほど増えていないということです。令和3年4月の夜間利
   用者は8日間で313人、今年の令和4年4月の夜間利用者は同じく8日間で373人。延べ人数で60人増えて
   います。中央図書館の夜間利用者は1日平均46人だったそうですから、8日間だと368人になります。延べ
   368人に不便をおかけしているわけですが、武蔵野台図書館の夜間を利用できている方は述べ60人しか
   いないわけです。中央図書館の夜間利用者の16%の方しか利用できていないことになります。
③ 近隣自治体の図書館も利用できるじゃないか。
    昼間ならいざ知らず、夜間に近隣自治体の図書館まで出かけていって利用できる市民は少ないと思いま
   す。

 以上のように、不採択の理由はいずれも成り立たないと考えます。
 福生市の図書館の充実は、福生市の誇るべき事業の一つです。福生市民がますます図書に親しんでくれるように努力するのが行政の役割ではないでしょうか。立派な中央図書館に生まれ変わるまでの間、図書館サービス低下をいかに最小限にとどめるか、このことに心を砕く福生市政であってほしいと思います。陳情者も、「人生100年時代と言われる今、会社員であっても学習活動は必須です。…福生市民、誰一人取り残さない図書館運営を!」と述べています。学習権を保証してほしいと訴えているのです。
 以上のことから、本陳情は採択すべきものと考えます。以上で、日本共産党会派を代表しての賛成討論といたします。

 中央図書館工事に伴い、長年勤めてくれていた会計年度任用職員14人(図書館司書)を全員雇い止めにした経過があります。こうした方々を何人かでも夜間窓口で働いていただくことで対応できるはずです。予算もそれほど大きくならず、十分実現できるはずです。