都立立川高校定時制の存続を求める陳情書が正和会(自民)、公明によって不採択になりました。
残念です。3月市議会に提出され、継続審査となっていた「都立立川高校定時制存続を求める意見書提出を求める陳情書」が、本日の福生市議会総務文教委員会で不採択になってしまいました。採択するべきとして意見を述べたのは三原市議(生活者ネット)と私(共産党)の2名、不採択とするべきとして意見を述べたのは堀市議(公明党)と佐藤市議(正和会)でした。不採択の主な理由としては、定時制の応募倍率が減ってきていること、立川高校定時制を廃止しても近くに設置されるチャレンジスクールで代替できる、時代の流れで変わっていくことは残念なけれども・・・などでした。私の印象としては、できることなら残してほしいという気持ちが言外に感じられるものでした。会派としての立場上、都教委の言い分を繰り返して言っているだけのように感じました。
私は、副委員長なので、最後に発言させていただきました。定時制の応募倍率が減ってきていることについては、2次募集、3次募集で定数近く応募があるし、立川高校定時制については一次募集でいきなり定員を上回っている人気校であること。チャレンジスクールは倍率も高く、通っている生徒層もちがい、全日制と同じ日に試験が行われることもあって、夜間定時制に通う生徒にとってはとても代替になるものではありません。貧困、低学力、不登校、中高年受験生など様々なハンディを持った教育弱者にとっての大切なセイフティネットとしての役割を果たしているのが定時制高校です。ぜひ、採択をと主張しました。しかし、採決の結果、採択に賛成は2人で少数否決となりました。
安倍政権の下で、弱肉強食、格差拡大の社会が強まっており、この定時制高校廃止の動きもその一環として強権的に進められることに怒りと恐ろしさを感じます。政治と金の問題で途中で政権を投げ出した3人の都知事(石原、猪瀬、舛添)の下で都教委の教育行政もその影響を受け、一人ひとりを大切にする教育ではなく、一部のエリートを養成することを最優先にする教育に変わってきました。弱者は結局切り捨てられる政治の変革こそが求められているのだと思います。7月の参議院選、続く都知事選で政治を変える第一歩が踏み出せるように頑張ります。