活動日誌

2019年10月12日

平成30年度福生市一般会計決算認定に反対する討論を行いました

議案第55号 平成30年度福生市一般会計決算認定について、日本共産党会派を代表して反対討論を行います。

平成30年度福生市一般会計決算審査において、日本共産党会派が指摘した、本決算の第一の問題点は、自治体の本来の使命である「市民の生命と財産を守ること」に、福生市の財政力を十分に活用していないということです。大災害や公共施設の更新に備えるとして、将来の未確定な支出をことさらに強調し、年間予算の3分の1にも匹敵する82億円もの積立金(貯金)をため込む必要があるのか、ということです。その積立金の額は、市民一人当たりの金額に換算すると、東京26市中、3位という高い状態が何年も続いています。福生市の財政力指数が0.7と低いことを強調していながら、財政力指数が1を超える不交付団体である多くの裕福な自治体を抑えて、3位の積立金を貯めていることは極めて不自然です。そのために、市民が今まさに、切実に必要とし、かつ財政的にも可能な様々な市民サービスをやれていないのではないか疑問が沸き起こってくるのは当然です。自治体がお金をいくら貯めても、市民生活は向上しないし、地域経済への何の波及効果も生まれません。市民の生活を守り、地域振興のために、福生市の財政力をもっと積極的に活用すべきであったと考えます。

 本決算の第2の問題点は、格差政治を強める安倍政治から、市民の暮らしを守る防波堤になりえていないという事です。加藤市長の所信表明演説では決して触れられることのないことがあります。それは、福生市民の生活実態がどうなってきているかという事についてです。良くなってきているのか、悪くなってきているのか、の認識が語られることはありません。もっと言えば、市民の貧困化が進んでいることを直視しようとしていないということです。
 市民の貧困化を直視すれば、平成30年度において、様々な施策が実施できたはずです。学校給食費の無償化、就学援助の他市並みの基準までの拡大、高齢者家賃補助の対象拡大、国保税の引き下げ、等々、もし、一つでも実現していたら、「救われた」と喜び感謝した市民がどんなにたくさんいたことでしょう。

 本決算の第3の問題点は、福生市の少子化、人口減少に対して、有効な対策を行なえなかった、極めて不十分だったということです。福生市の人口減少が東京26市中で最も深刻であることは、もう加藤市長もお認めの事と思います。「少子化、人口減少は全国的傾向」と言って済ませられる状況ではありません。平成30年度に国立社会保障・人口問題研究所が発表した全国の自治体の20年後の人口推計においても、福生市はさらに40%近くまで人口減少が進むと予測されているのです。住民基本台帳の1月1日現在で前年度と比較すると、平成30年度においても、日本人が295人の減、外国人が154人の増、全体で141人の人口減少でした。人口減少の中心は子どもと子育て世代ですから、学校給食費の無償化、就学援助の他市並みの基準までの拡大は、極めて有効な施策だと訴えましたが、取り入れられませんでした。

 第4の問題点は、元気で活気ある街づくりについてです。私どもが提案している、福祉バスを市民誰もが載れる市内循環バスに発展させること、自転車駐輪場を整備して無料に戻すことなどの施策は、幅広い市民の外出を促進し、賑わいのある街をつくり、地域商店街の活性化、CO2の削減、健康寿命の延伸にもつながる施策ですが、取り入れられませんでした。子育てマル得カードを、子育て支援券に発展させ、地域の宝である子どもたちを、市民、業者、行政が一体となって支える施策も取り入れられませんでした。

 最後に第5の問題点は、横田基地への対応です。決算審査特別委員会での審議を通して、基地交付金は平成30年度で約16億円でしたが、福生市の横田基地への土地提供面積3.2㎢に対応する固定資産税は約36億円との試算が示されました。横田基地の存在が、市民の安心安全を脅かしているだけでなく、福生市の財政面にも、毎年22億円もの負の影響をもたらしていることが明らかになりました。
 一方、平成30年度においては、横田基地にオスプレイが配備されるなど、横田基地の機能強化はなし崩し的に強化され、騒音被害や、頻繁に繰り返されるパラシュート降下訓練や、機関銃を住宅地に向けたままの実戦さながらの低空飛行訓練、軍人軍属による事故・事件など、市民の不安は広がる一方です。人口減少の一因にもなっています。
今こそ、横田基地の返還を求める立場を明確に打ち出し、その立場から国に対し、基地負担に相応しい基地交付金の増額を求めること、また、安全性が証明されていないオスプレイの横田基地配備の撤回を求めることを求めましたが受け入れられませんでした。

  以上述べた理由から、議案第55号 平成30年度福生市一般会計決算認定には反対であることを表明いたします。