活動日誌

2022年6月29日

国民の祝日「海の日」を7月20日に固定化する意見書の提出を求める陳情書に反対討論しました

海事振興連盟という団体から「国民の祝日「海の日」を7月20日に固定化する意見書の提出を求める陳情書」が提出されました。
私は下記のように反対討論を行いました。

日程6 陳情第4-7号 国民の祝日「海の日」の7月20日に固定化する意見書の提出を求める陳情書 反対討論

陳情第4-7号 国民の祝日「海の日」の7月20日に固定化する意見書の提出を求める陳情書に、日本共産党会派を代表して反対の立場からの討論を行います。

本陳情が、「海の日」をこの日に固定化すべきだと訴える「7月20日」とはいったいどんな日なのでしょうか。それは戦前の「海の記念日」に由来しています。この「海の記念日」が決められたのは、天皇制軍国主義だった日本が米英に対し真珠湾攻撃を仕掛けた1941年のことです。
戦争の遂行上、海上輸送で民間の船員や民間の船舶の徴用と調達のために、海運関係者だけでなく、国民がこぞって支援する雰囲気を作る必要がありました。
そこで、明治天皇の行動に着目し、明治天皇が明治新政府の地租金納制や徴兵制に対する不満が強かった東北地方の民衆の不満を抑えるため、汽船「明治丸」で1876年7月16日に青森・北海道方面を巡行し、「7月20日」に横浜に帰ったことを記念して、この日を「海の記念日」と決めたのです。

こうして、天皇主権の下、軍国主義日本が侵略戦争遂行のために制定した「海の記念日」であった「7月20日」を、二度と戦争はしないと誓った国民主権の今の時代に復活させようとするのは時代錯誤も甚だしいといわなければなりません。
日本共産党は、現代において、海の環境や資源について考えたり、海に親しむ契機にするために国民の祝日として「海の日」を制定すること自体には賛成です。したがって、現在の「海の日」が「第3月曜日」に改正された際には賛成をしています。また、連休や・3連休の増加は働く労働者にとっても強い要求であること、レジャー等の関係団体の合意も得られていることから、「海の日」を「第3月曜日」とすることには賛成です。

以上のことから、本陳情は不採択にすべきものと考えます。以上で、日本共産党会派を代表しての反対討論といたします。